レコード

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先日、盛岡へ遊びに行った折、偶然レコード店を見つけ、まるで磁石に吸い付けられるように店内に足を踏み入れた。こうしたレコード店やCDショップへ行くと、どうしても知っているミュージシャンの新譜や昔買いそびれた旧譜の探索になりがちだが、最近は、まだ見ぬミュージシャンの発掘が、私にとって最大のテーマである。

その場で曲は聴けないのだから、どうやって未知の音楽やらアーティストを買ってみるのかというと、ジャンル別にジャケットの格好良さ、年代、参加ミュージシャン、値段などで当たりをつけるしかない。それが吉と出るか、凶と出るかはターンテーブルに乗せてからのお楽しみというわけだ。

 

そういった駆け引きで、過去見事に栄冠を手にしたのがダイアナ・クラールだった。なんのことはない、ただジャケットの容姿に惹かれたというだけのスケベ根性にすぎないのだが、後で旦那がエルビス・コステロだったと知ったときは、ひっくり返るほどびっくりした。私にとって学生服のパンクロッカーであるコステロと、容姿端麗なダイアナとでは、どう想像しても結びつかなかったのだ。男女の縁は、つくづく不思議だ。