TUTU
最近マイルス・デイビスにはまっています。
モダンジャズの帝王、ビバップジャズの申し子といったところでしょう。
お昼寝のひととき「kindo of blue」は非常に心地よい時を提供してくれます。
マイルスデイビスとの出会いは、元々ジョン・コルトレーンが大好きで、ということもありますが、
昔CMで縮れ頭でトランペットを吹いていた黒人を覚えてこともありました。
マイルス・デイビスの代表作に「TUTU」があります。
これを「チュチュ」と呼んでいましたが、「ツツ」が正しいようで、
『TUTU』はデズモンド・ツツ(1931年ヨハネスブルグ生まれ)という反アパルトヘイト運動の旗手で1984年のノーベル平和賞受賞者のことを指している。口癖は『手遅れにならないうちに、白人よ、目覚めよ』である。
だそうです。
※TUTUで検索するとバレリーナのチュチュの一軍の中にこのジャケット写真の画像があってことのほか異様です(笑)。
音に何か懐かしさを感じると思ったら、キーボード、サックス等のバックミュージックをマーカス・ミラーが手がけているとか。
余りにも有名過ぎたためにこれまで敬遠したことがウソのようです。
さて、本題です。
このジャケットのデザインは、石岡瑛子氏が手がけています。
石岡瑛子さんと言えば、衣装デザインでアカデミー賞を受賞したり、北京オリンピックの衣装デザインや国際的に活躍したデザイナーとして、筆頭にあげられます。
マイルスの顔をジャケットの前面に配した意図は、分かりませんが、きっとこのアルバムに込めたメッセージからマイルスの顔が美しいと思ったからでしょう。換言すれば、このアルバムのコンセプトはマイルス自身であると。
黒人の顔をビジュアルに生かしたデザインは映像でも見かけました。
sean kennedy santos 要チェックです!
使われている写真がかっこいい!It’s cool!!!!!!!
本線に戻ります。
日本では、あまり理解されなかった石岡氏の仕事は、世界で初めてその価値が認知されるという
なんとも皮肉な時代だったのです。
私達が作る物は、今の時代にあっているのか、今の時代に合わせることは、果たして大切なことなのか。
数十年経っても色褪せないものを作ることは、至難の技です。その実技は、神のみぞ知る。
何が言いたいかというと、
良いコンセプは、数十年経っても色褪せない。デザインとして残る、ということです。
そんな物に日々向き合いたいものです。