秋田蘭画考

秋田蘭画考

秋田にまつわるものを書こうと思う時に思う浮かんだのが「秋田蘭画」だった。

4-5年前、テレビで「秋田蘭画」の特集を見た際に、何故か「佐竹義宣(よしのぶ)」という名前を覚えていた。

以前、角館の武家屋敷を訪ねた際にも「佐竹北家」のパネルに「佐竹義宣」の名を見つめた。

しかし、よくよく調べてみると、秋田蘭画の確立に貢献したのは

小田野直武佐竹義敦佐竹義躬(よしみ)の3人でした。

佐竹義敦(よしのぶ)は、秋田藩七代目藩主でありながら、絵画に没頭し、

当時画家としても著名な小田野直武から教えを受けた。秋田蘭画の大きな特徴は、日本画に西洋画風な

輪郭線を取り入れ、近陰影をくっきりと見せる画風でした。

掛け軸に見られる縦長の紙面構成の中に西洋風の静物画や風景画を描くものが多い。

 

小田野直武の『東叡山不忍池』は秋田蘭画の代表作として余りにも有名。

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出典:ウイキペディア 小田野直武『東叡山不忍池』

佐竹義敦は、号を「曙山」ともいい、現在でもその作品は重要文化財として残っています。

文学や絵画にを創出した先人達が多かったことは、この秋田の風土によるものなのかは分かりませんが、

今後も何回かに分けて記録していきたいと思います。