見えざる価値
先日、栃木県の晃南印刷の社長様のお話を聞く機会がありました。
栃木県からわざわざ来社していただき、自社の取り組みなどについてお話いただきました。
創業から3代目となった当初は、経営も思わしくなく、危ない状況もあったようですが、V字回復を遂げ、今に至る経緯を語っていただきました。
9枚集めると招き猫が現れるという楽しい名刺をいただき、様々なアイデアに満ちたお話でした。
その中で印象的だったのが、「印刷は面白い」という言葉です。
私達は、ともすれば日々の業務に追われて、ただ仕事をこなしていくことだけに終始し、目の前の問いに答えるだけで精一杯になっています。第三者の目で現状を分析することなど端からできていません。
今いった私の言葉は相手にちゃん伝わっているだろうか?
相手から見たら自分はどういう風に見えるだろう?
疲れたサラリーマン、仕事にドライな人間、これからも付き合っていきたいと思われる相手か?
新しい取引先と出会う時、私はその人の背景を思い浮かべます。
この人から吸収できることはあるだろうか?この人にとって仕事とはなんだろう?
「印刷は面白い」という言葉は正にその人となりを現しています。
どんな風に振る舞えば相手の印象に残るだろう、と考える前に私達自身が仕事を楽しまなければ、私達が発した言葉は、相手に届きません。
自分の背景にあるものを私自身が自信を持って、表現できるような感覚を身につけていなければなりません。
多種多様な印刷物を提案できるプロとして、サービスを提供できる、
そんな印象を持たれるよう「仕事を楽しく」していきたいものです。