リスナーに飽きられないプレゼンの方法

リスナーに飽きられないプレゼンの方法

先日、とあるセミナーを受講してきました。

内容が非常に面白く、60分があっという間に過ぎてしまいました。

 

私はかなり飽きっぽい性格です。

今までにもいくつもセミナーを聞きましたが、必ず途中で集中力が切れてしまい、「聞く」という行為に疲れることが多々ありました。

しかし、今回受講したセミナーでは、飽きるどころか60分が30分程度に感じる程楽しく集中して聞くことが出来ました。

それはなぜなのか。

理由を色々と考えて辿り着いた答えは「リズム感」です。

 

講師の先生は軽快にハキハキとお話をされる方で、言葉の発音が聞き取りやすいのはもちろんのこと、文節を分かりやすく区切り、聞き手がすぐに話の内容を理解できるように工夫されていました。

テンポよく次々と言葉が発せられるため、「次はどんな話が来るのだろう」と受講者はワクワクしながら話を聞くことができ、どんどん話の内容に引き込まれていきます。

一定のリズムで言葉が耳に入ってくると、段々とそのリズムに慣れていき、脳がそのリズムに合わせて言葉を受け入れる準備が出来るのだと思います。

だから話の内容がすんなりと頭の中に入ってきて、余計なことを考えずに聞くことに集中できるのではないでしょうか。

 

しかし人間の集中力にも限界があります。

何事も飽きやすい性格の私は、学生の頃に勉強していた時も、集中力は10~15分程度しか持ちませんでした。

普通はどのくらい持つものなのか疑問に思ったので調べてみたところ、一般的な限界時間は90分だそうです。

意外と長いなと驚いたのですが、集中力には波があり、その波は15分周期で訪れるとのこと。

なるほど。私が15分程で集中力が切れていたのも理に適っていますね。

 

セミナーの時間は60分。ということは終わる瞬間を含めて、集中力の15分の波は4回来ることになります。

重要なのは、その波が来るとき=集中力がリセットされる時に聞いている内容です。

15分続けて話を聞いているため、脳は疲れています。

そんな時に興味を惹かれる話を聞いていれば上手く次の波に乗ることが出来ますが、逆につまらない内容だった場合、受講者ははっきりと疲れを感じていまい、次の波に乗れずにそのまま集中力を切らしてしまう可能性もあります。

 

今回のセミナーは、内容が大まかに4つに分けられていました。

講師の先生は、集中力の15分周期を意識してそのような構成にしたのかもしれません。

聞き手のことばかり書きましたが、話し手もずっと「話す」という行為を続けているわけですから、疲れますし集中力も切れます。

15分周期に合わせて講義内容を区切るというのは、話し手も聞き手も同じタイミングで意識をリフレッシュ出来る非常に有効な手段だと思います。

 

皆様も人前で何かを話す際には、「15分の波」を意識してみてはいかがでしょうか?