専門性と純粋性
- 2015.11.06
- 気づき
普段から仕事柄デザインに関わっていると、「デザイン」という言葉は、主にテキストとオブジェクトと写真の配列のバランスや美しさを「デザイン」という言葉で括ってしまいます。
先日、他のデザイナーとデザイン談義をした折りの事、彼はデザインが苦手なので論理で自分を説得しながらデザインをする、という話をしていました。
なるほど、デザインの手法としてグリッドデザインやレンスポンシブデザイン、リキッドレイアウトなど
デザインを数値化することで見やすさを追求する手法が現在は、一般的になってきました。
ただ、ふと先日、長谷川等伯の画集の中の「枯木猿猴図(こぼくえんこうず)」の絵を思い出し、あの枝振りの激しい筆さばきは、「何と表現するのだろう」、「どう数値化できるだろうか」ということを考えました。
デザインには、基本パターンである丸と四角、三角をいかに組み合わせて人を感動させるか、というような答えのない大命題が横たわっています。
しかし、直感としての美=デザインは、どのようにして理解されるのだろうか。
数値化できれば、これは正に大発明では、ないだろうか。
何の役にも立たないが。