サクラ切る…。

サクラ切る…。

先日、庭にある八重桜の木を剪定する。「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」と言う諺があるが、まだ小さい桜の木には無駄?な枝がいっぱい出て来て葉もうっそうとして、大風が吹いたら根から倒れてしまうのではと思い、枝を切ることにした。

庭師のような剪定の知識がある訳でなし、人間の気分で枝を切るのだから木の成長の事など考えてない、切る場所も気にせずバッサバッサとやって行く。それでも、観ためを少し考えながら盆栽気分で枝ぶりを気にしながらやったりもする。切り始めの時は残しておこうと思ってた枝も、切り進むうちに、「これ切ったらこれも無しだな」となり残しておいた枝も切ってしまう、無計画もはなはだしい。通りがかった近所の人から「桜の床屋だな」と言われ、何と答えようか…。苦笑するしかない。

以前、知り合いの老庭師がいて、柿の木の切り方を聞こうとしたが老庭師は耳が遠いのか、答えるに値しないと思ったのか笑っていて答えてくれなかった。今はその老庭師もいない、桜の木をどう切るか聞くことも出来ない。

30分程で終わった桜の木の剪定?も、遠く離れて眺めると床屋したように、さっぱりしてて、意外と形もいい、もしかして、才能があるのでは…と、まんざらでない気になってしまう自分が、小さい。

20150919

秋の台風に備えた剪定を終え、一つ大きな仕事をしたと思うと、その夜の酒が旨かった。

やはり、サクラ切る○○の一人なのである。