デザインは誰のものか
- 2016.02.05
- 気づき
今回は、デザインの著作権、所有権についてのお話です。
ある日、R氏は、A社の依頼でB社の多言語サイトを構築する業務を受注しました。
A社は、B社の多言語サイト構築の権限を第3者から委託されていました。
そこで、R氏は、多言語サイトの制作に取りかかりましたが、
画像の上にテキストが載ったものを加工しようと際、
元の日本語と英語のポイント・ボリューム感が異なるため、完全の下の日本語を隠すことができませんでした。
そこで、R氏は、A社の担当者に相談の上、B社のC制作会社に事情を話し一部の元データの提供をお願いしました。
が、しかし、C社からは、「元データを渡すことはできない」との、けんもほろろの回答でした。
そこで、問題です。あなたならこの場合どうしますか?
①C社の言う通り、断固として断る。
②B社(業務の発注者)の依頼であれば、提供する。
さあ、そうでしょう?答えはでましたか?
正解は、ありません。あえて言うならどちらとも正解かもしれません。
法律に照らせば、発注者との契約は、納品物に対してのみであって、途中の制作物に関しての著作権は、制作者に依存しますので、データを渡す必要はありません。(※あくまでの過去の法例に翻って、私見として)
しかし、お客様との関係をこじらせてまでデータの提供を拒むのは、さぶさかで無い。そうなんです、なんでも型にはめて考えてしまえば、事態が悪化する場合もあります。
正直、デザイン(データ)が誰の物かを考えながら仕事をしていたら、マウスも触れません。
答えの無い事は、デザインに正解がないことと同じかもしれません。