マーケットという亡霊

マーケットという亡霊

普段私たちが何気なく使っている言葉が、実は深い意味・背景を持っている場合があります。

例えば、最近ニュースサイトでこんな記事を見つけました。

広告・マーケティング業界で使われている言葉が「戦争用語」だと知っていましたか?

最近では、マーケットという言葉も多様化してきています。
一昔前であれば、その意味は、市場調査という言葉が一般的で、大量のアンケートを取り、データに集計することをひとまとめにしてマーケットという言葉でくくっていたと思います。

現在では、消費者へ一定量のアクセスをし、効果測定すること、または、その方法を「マーケティング」という用語で説明しています。

そして、その言葉の語源が戦争に起源しているとは、また、奇なりというところです。

1.target標的、まと、対象、攻撃目標
2.impact衝突、衝撃、影響
3.campaign軍事行動、戦闘、組織的活動、運動、キャンペーン
4.strategy戦略、兵法、用兵学
5.tactics戦術、戦法

広告、マーケティングの先進国であるアメリカ発信の用語だと思えば、納得もいきます。

私たちが簡単に使っている、用語の中に潜在的に戦争をイメージしていたと思えば、漫ろ恐ろしいものです。

 

最近の広告手法は、標的(ターゲット)を細かく選定し、状況やシーンによって打ち出し方を変化させたり、興味のあるテーマに沿った広告を表示する「リマーケティング」などが主流です。

また、衝撃(インパクト)のあるデザインとコピーで、よりユーザーに刺さる(これも想像すると怖い)広告が求められています。

きちんとした軍事行動(キャンペーン)をはり、期間と予算感を明確にすることで、戦略(ストラテジー)が立てやすくなります。

 

ざっと、こんな感じです。なにかぞっとしますね。

私たちのWEBにおける行動は常に監視され、購入の機会を地雷のようにばらまかれた地平をさまよっているようなものです。