小言と職業病

小言と職業病

私は、グラフィックデザイナーをしております。

街で見かけるポスターや、手に取った書籍などを見て、「これ、読みにくいよね。こうすればいいのに…」などと思うことは日常茶飯事で、いわば職業病だと思います。

ただ、知人・親戚からは「なんかパソコンでする仕事」という認識しか持たれておりません。

 

ふと、私が数年前に出席した祝賀会(同窓会)の席で、こんな出来事があったことを思い出しました。

 

祝賀会の進行について「このコーナー長いよね。ここは短くしないとお客さん白けちゃうよ。」とブツブツと不満を言っていた人物がおりました。

彼女の職業は、ウェディングプランナー。

 

私が会場のウェイターに「○○ください」と飲み物を頼んだところ、「申し訳ございません、聞き取れなくて」と何度も聞き返されてしまいました。

私の声量や発音が悪かったんだなと申し訳なく思っていたところ、ウエイターが去った後、とある人物が「本当に耳を傾けているのか。口の動きをちゃんと見ているのか。」と厳しい指摘をしていました。

彼の職業は、カーディーラーの営業マン。

 

「無印良品は仕組みが9割」というビジネス本を持っていた人物に、その本何?と質問したところ、作業員にミスが少なく効率的に働いてもらうマニュアル作成に悩んでいるとのこと。

彼の職業は製造業の中間管理職。

 

なんだか、職業名を聞くより、こんな一幕を見た方がその人物の仕事の内容がわかるような気がしました。

仕事も様々で、職業病も様々。とても興味深いです。

 

また、同級生と言うと学生時代の印象ばかりで仕事している姿がほとんど想像できないのですが、口にした小言から仕事に対する真摯な気持ちが伝わって、すっかり大人になったその様子に軽く感動を覚えました。

 

さて、みなさんはどんな職業病をお持ちですか?