税金で作る箱モノ
- 2015.11.04
- ニュース
Jリーグ、ガンバ大阪の新しいスタジアムが10月10日に竣工式を迎えました。
4万人収容のサッカー専用スタジアムで観客席からタッチラインまで7m、高低差は150cmとゲームの臨場感や選手、サポーターの一体感を味わえ、プレーヤーに近い目線で試合を楽しむことのできるスタジアムです。
サッカー好きにはたまらないスタジアムの完成です。
建設にあたっては担当者や施工担当者が欧州のスタジアムを計14カ所、視察してきたうえでの設計とのこと。
どこかのスタジアムを真似たのではなく、各スタジアムのイイトコドリのオリジナルスタジアム。
素晴らしい点【その1】
・屋根に設置されたソーラーパネルが電力を補い、照明にはLEDを使用。
・雨水タンクを設け、トイレ洗浄に利用。
・ピッチ管理を考えて、通気性の良いつくり。
など、なるべくコストを抑えられるようにという工夫が施されています。
また、災害時には防災拠点ともなるため、備蓄倉庫機能を持ち、部屋数も多い。トイレ、風呂、シャワーの設備は地震などが起こった場合にも近隣住民に役立てるよう考えられています。
素晴らしい点【その2】
なんと、このスタジアムの建設費は140億円。
140億円は高いのか安いのかわかりませんが、この建設費すべてが寄付で賄われたそうです。
寄付金を集めるのは大変苦労されたようですが、みんなで作ったスタジアムと感じられ親近感も沸き、素晴らしいスタジアムとして運用されるのではないでしょうか。
建設費○○億円と言えば、少し前、メディアを賑わせた新国立競技場の建設費。
旧計画では収容人数7万2千席で約2,500億円。新計画でも6万8千席で約1,500億円。
ガンバ大阪のスタジアムとは収容人数、使用用途などに違いがあるので一概に比較はできませんが・・・すべては税金。
この違いは何なのでしょうか。
税金を使った箱モノ、使用用途は?使用されるための工夫は?それって必要なの?
作って終わりではありません。毎年膨大な維持費もかかります。
年々税収が減っていくのは必然です。
我々の税金で作るのであれば、単発的な目的、作るのが目的ではなく、広い視野で、未来へのビジョンを持って検討していただきたいものです。
視野が狭いんだよなぁ・・・最近は。